12日目エディンバラ〜インヴァネス
今日は朝から大量のパスタを食す。
昨日の夜、予定外の外食をしてしまったから、エディンバラ滞在中に食べ切らなくてはいけないトルッティーニ(生パスタ)が残っていて、1.5人前くらいを無理矢理食べきった。
宿を出発しトラムに乗って、バスステーションに向かう。トラムのチケットは片道1.7£=272円。手元の細かい小銭を全部自販機に入れたけど、あと0.5£足りなかったので、1£コインを入れたら「本当にこのままコンテニューしますか?」と確認画面が出た。よく分からぬままコンテニューボタンを押したら、チケットは発券されたが、お釣りが出てこなかった。お釣りを返さない自販機なんてあるんかい!!
さて、9:45発のインヴァネス行き(M90)のバスに乗り込む。22£=3520円。このバスやたらサービスが良く、ドライバーの他に乗務員さんが乗っており、クッキーやキャラメルやお水を配ってくれる。トイレもwifiも完備、快適だ。
13:15頃インヴァネス着。
本日の宿はインヴァネスのバスステーションから2分ほどのBlack Isle Bar and Rooms。電車の駅も目の前だ。
黄色なのでとても目立つ。チェックインは14時からなので荷物だけ預けて街へ。
ここがメインストリートのようだ。
マクドナルド(右側)を見つけるとホッとしてしまう悲しき旅人の性…。
ベンチで自分で作ってきたフムスのサンドイッチを頬張る。テイクアウトのカフェラテが美味しい。1.95£=312円。
この旅初めて100円ならぬ1£ショップ発見!
わーん、ずっとあなたに会いたかったよー。
もう一軒1£ショップがあった。早くもクリスマスの飾りが売られている。
インヴァネスの街を歩いて気づいたが、ここは物価が安い。コーヒーも洋服も今までの街と比べ7〜8割くらいの価格だし、レストランもカジュアルで入りやすいお店が多い。
今まで訪れた街はすべて観光客価格だったのかもしれない。インヴァネスで初めて「観光」ではなく、「人々の生活」が中心の街に、足を踏み入れた感じがする。
観光地はないけど(離れたところにネッシーでお馴染みのネス湖がある)久しぶりのショッピングを楽しむ。
来たるスカイ島への防寒対策で、処分セールに出されてたセーター風アウターを購入。7£=1120円。
洋服屋に並べてあったペット用ベッド。種類豊富過ぎ。
イオンモールを小さくしたようなショッピングモールもあった。
HMVもある。
マンマミーヤとグレーテストショーマンが人気!
グレーテストショーマンはエディンバラでも応援上映(一緒に歌える上映会)をやっていたし、ハダーズフィールドの友人の子供達もthis is meをずっと歌っていた。日本以上に人気があるようだ。
センスの良いキッチン洋品店で、超可愛いクッキー型発見!友人へのお土産に買った。
ユニコーンとか人魚とか妖精とか(ティンカーベル?)日本では売ってなさそうな型が多い。
ショッピングモールとは別にマーケットもあったが日曜なのでほぼ休みだった。残念。
インヴァネスは小さいけど楽しい。
もともとはグラスゴーからスカイ島までバスが出ているので寄る予定はなかったが、寄って良かったと思う。
この街なら、これからの旅行に必要なものも安く手に入るので、この街に寄るべきか悩んでる方がいたら是非オススメする。
その後、小雨が降り出したのでBlack Isle Bar and Roomsに戻った。一泊25£=4000円なのでドミトリー にしては少しだけ高いが、非常に綺麗な宿だ。
ドミトリー といっても4人部屋。8畳くらいのひろさに2段ベッド2つしかないので、広々している。グラスゴーの騒音ドミトリーとの差よ…。
洗面台もたくさん!グラスゴーは16人に1台しかなかったのに。
コーヒー紅茶のボトルもお洒落。塩と胡椒が小さいタッパーにキレイに入れられてるなんて、他の宿ではあり得ない!
夕食はエディンバラの宿のTAKE FREEボックスから頂戴してきた缶のポテトスープとパンのみ。つくづく貧乏旅行だ。
さて、明日からいよいよスカイ島入り。どんな大自然が待ち受けてるのか楽しみだ〜。
11日目エディンバラ滞在 ロイヤルミリタリータトゥ
いよいよ今日はロイヤル・ミリタリー・タトゥ鑑賞。
明日からスカイ島に向かうので、今日はタトゥの時間まで、エディンバラの美味しいものを食べに行くことにした。
昨日Mちゃんが、スコットランドの名物はハギス Haggisだと教えてくれた。ハギスとは羊肉と羊の食べられる部位をオーツと一緒に羊の胃袋に入れて茹でたもの、と歩き方にある。
全然美味しそうには聞こえないけど、せっかくなので食べにいくことにした。昨日Mちゃんには「美味しくなさそう」と言ってしまったのに申し訳ない。
歩き方に「ハギスを出すスタイリッシュなパブ」と紹介されてたThe Fiddier's Arms にまで20分ほど歩いていった。
あれ、昨日ランチとアイスを食べた場所と同じグラスマーケットにあったのね!
あれ?スイートチリソースが敷いてある。思ってたんと違う……。
ハギス自体は臭みもなく食べやすい。柔らかくて、半生肉みたい。でもスイートチリの味が強くてベトナム料理みたいになっちゃってる。
飲み物はアップルサイダー。アルコールの入っていないシードルみたいで美味しい。合計7.2£=1152円。
その後は昨日も行ったアイスクリーム屋Mary's MilkBar。
ミルク味はもちろん、ティー&ビスケット、ゴーダチーズ&プラム、グレープフルーツ&ベルガモット、黒胡麻など日本では見かけないフレーバーが沢山あった。
私はソルトキャラメルをチョイス。2.5£=400円。
最初にしょっぱさが口に広がって、次に強い甘みがくる。美味しい!間違いなくイギリスに来てから一番美味しい食べ物だ。
今日は日曜日なのでグラスマーケットには市場が出ていた。
古着や骨董、食べ物の屋台も並ぶ。私は中古のタータンチェック柄の折りたたみ傘を3£=480円で購入。
その後、昨日と同じフリンジの会場へ。
とにかく人・人・人!!年末のアメ横か。ここにも昨日はなかった露店が出ている。
あまりにすごい人で座る場所もなかったので、腹ごなしがてらカールトンヒルまで登ることにした。
ヒルに向かう途中、旧市街を振り返る。
ヒルに到着すると日本人もちらほら。エディンバラ市街を一望できる。
時間があるので草っ原に寝転びお昼寝をする。目の前にはアーサーズシートが広がる。
アーサーズシートは往復3時間ほどで頂上まで行って帰ってこれる、と歩き方に書いてある。行けば良かった。
それにしても暑い。黒いパンツを履いているからか、ジリジリ焼けるように腿が暑くなる。誰かが私の足に虫眼鏡で光集めてるのかな?というくらい。
さて少し早いが、タトゥに並ぶことにした。今日は土曜日なので2回公演、18:30と22:30の回があり、私は18:30の回だ。
17時に会場の近くに行くと既に入場の列ができていた。時間が経つにつれ人が増えてくる。
詰めながらちょっとずつ前に進む。
18:45、45分前に開場した。私の席はN、80£の2番目に高い席だそうだ。
こんな感じでキャッスルに近い方が安くなる。
私の主観だが、どこの席でも見応えや迫力ははあまり変わらないと思う。ただ写真や映像を残したい人は、高い席の方が全体像が写せるから見栄えするかもしれない。
10分程度でウィンダミアでチケットを売ってくれたおじさまも合流した。
この辺りから昼間の暑さが嘘のように、ぐっと冷え込んでくる。4枚重ね着してマフラーも巻いて、椅子が冷えるからお尻の下にも別のマフラーを引いたのにそれでも寒い。
タトゥが始まるまでの時間、お誕生日の人が読み上げられる。続いて国ごとに紹介。「アメリカの皆さん〜、ようこそ〜!!」と司会者がいうと、色んな席に座ってるアメリカ人が手を挙げて「ウェーイ!!」みたいな感じだ。日本勢は全部で20人くらいだった。
イギリスの軍楽隊によるバグパイプの演奏や、海外の団体による華麗なパフォーマンスが行われる。今年はアメリカのエアフォース、スイスの鼓笛隊、アフリカの象に乗って演奏する人達などがいた。一昨年は日本の団内も参加したらしい。
動画も上げてみました!
最後には花火も打ち上がり感動的だった。18:30の回だとギリギリ暗くなり始めたタイミングだ。
終了後、あまりにも身体が冷えてしまったのでおじさまとヌードル屋に入った。おじさまはトムヤムクンヌードル、私は名前は忘れたがココナッツ風味の麺をリンゴジュースと共に頼んだ。10£=1600円。
シチューみたいな色だが、酸味が効いており美味しい。久しぶりにまともな食事をした気がする。
おじさまに「宿までの2.2kmを歩いて帰る」と言ったら、歩く距離によって旅のスタイルって大体分かるよね、と笑われた。
バックパッカーなら迷わず3kmくらい歩く人が大半だろうし、スーツケースでホテルに泊まるような旅ならトラムに乗ってしまうだろう。
おじさまと別れて宿に戻る。
宿の台湾人女性と話が弾み夜更かししてしまった。「タトゥの国紹介でね、中国、台湾、香港を、ちゃんと分けて紹介してくれるが良いよね」と言っていたのが印象的だった。
10日目エディンバラ 滞在
ミリタリータトゥ以外、エディンバラでなにも予定を立てていなかったので、朝、宿のリビングで『地球の歩き方』を開きながら困った顔をしていた。
するとまた「日本人ですか?」と若い女性に声をかけられた。やはり歩き方を見て日本人だと確信したらしい。
彼女・Mちゃんは、ワーキングホリデーで北欧に住んでおり、今はスコットランドに遊びにきているそう。エディンバラは2回目で、今日の午前中は気になるカフェに行き、そのあと「フリンジ」というパフォーマーの集まるフェスティバルに行くのだそうだ。
なんだか面白そうなので、着いていかせてもらうことにした。
年齢も近かったので(いや、そうでもない、保田圭とあややくらい離れていたけど)自己紹介兼軽い恋話なんかをしながら、カフェまでの入り組んだ道をどんどん進んでいく。絶対1人で戻れなさそうなカフェに到着した。
私はカフェでラテを頼み、Mちゃんもラテとサンドイッチを頼んだ。
続いてフリンジの会場に向かう。
フリンジの詳細はこちらのサイトに詳しく書かれています。
人が多い!パフォーマーも沢山。
アイリッシュやアメリカのカントリーミュージックで使われることの多い「バンジョー」。
私が愛してやまないハンバートハンバートもWe Banjo3というアイルランドのグループと共演してました。
日本人パフォーマーも2組見かけました。
ストリートで簡単なパフォーマンスを披露して、本公演は別会場で有料、みんな見に来てね!と宣伝するシステムのようだ。
見学していたらお腹が空いたので、グラスマーケットにあるPumpkinというカフェへ。
モロッカンシチューとても美味しかった!が、コメが消化できずこの後胃が痛くなった。
Pumpkinの後は、向かいにあるジェラート屋「Mary'sMilkBar」へ。Mちゃんのラムレーズンアイスを貰ったら想像を超える美味しさで翌日も通ってしまった。
Mちゃんは良いお店を見分ける目利きの力がある。連れて行ってくれるお店がことごとく美味しい。私は全然センスがない上、海外で人に勧められても疑り深くあまり信じないので、美味しいお店に当たることが少ない気がする。
The elephant houseというハリーポッターが生み出されたカフェにも案内してくれた。魔法珈琲館やて。
夕方からフリンジのアカペラの公演を聞きに行った10£=1600円。Mちゃんが昨日チラシをもらって気になっていたらしい。
ホロリ、となるくらい素晴らしい歌声でした!
その後、Mちゃんと別れ宿に戻りパスタの夕食を作る。
3回目のトマトソース。流石に飽きてきた。
今回はトルティーニというバジルとチーズが中に入ったパスタ。 イタリアで出会った時は感動したのになんかもう食べたくない。
Mちゃんはアカペラのあとも友人のショーを見に行ったんだそう。午前中から出かけっぱなしで体力あるなぁ。
私はというと、靴下やパンツを手洗いして、結局2時くらいまで夜更かししてしまいました。
エディンバラの1日を美味しくて楽しいものにしてくれたをMちゃんに感謝感謝。また世界のどこかで会えるかな。
9日目グラスゴー〜エディンバラ
眠れなかったグラスゴーの宿をとっとと出発し、バスでエディンバラ に向かう。
グラスゴーにはBuchanan(ブッキャナン)という、新宿のバスタみたいな巨大なバスストップがある。スカイ島や北アイルランドのベルファストまでもバスが出ており、とっても便利だ。
エディンバラ に至っては15分に1本バスが出ていた。バス代7.9£=1264円。1時間半で到着した。
エディンバラのバスストップから、プリンセスストリートという大通りに出て景観に驚く。
中世の美しい街並みと高台に建つ孤高のエディンバラ 城に圧倒された。
写真で上手く伝わらないのが悔しい…!
この素晴らしい景色をバックにビアガーデンをやっていた。堪らなくなって、この旅初めてのビール&チップス。
といっても、苦いのが苦手なのでdark fruitsという果汁入りビール。グビグビ飲んだら酔っ払った。
本日の宿までの2.2kmを、バックパックを背負ってまた歩く。目の前をトラムが走っているから乗れば良いのに、早く自分の足を街に馴染ませたくて、いつも宿まで歩いてしまう。
本日の宿、The Hostelはヘイマーケット駅の目の前。1泊約20£=3250円。14時を過ぎないとチェクインができないようで、フロントで読書しながら待たせてもらう。
群ようこさんの『ミサコ、三十八歳 』を日本から持って来ていたが、面白く読みやすくて3日くらいで読了してしまった。面白すぎる本は長期旅行に向かない。
チェックインし、部屋に入る。過去最高、21人のドミトリー。3段ベッドが7台置いてある部屋だ。
でも、ベッドも部屋も清潔で、荷物を入れ替えできるスペースや、鍵のかけられるロッカー、洋服やタオルをかけられるフックも沢山ある。昨日みたいな宿じゃなくて良かったと心から安堵した。
リビングやキッチンも良い感じだ。共有スペースに強力なドライヤーが2台常備されてるのも嬉しい。
スカイ島の予約の調整でエディンバラには3泊する。少しでも節約しようと、トラムで街に食料の買い出しに出た。トラム往復3.2£=512円。
ミルク、パン、フムス、缶カレー、レトルトご飯(メキシカン風味)、パスタ、トマトソースを買った。9.4£=1504円。3日分の食事で足りるだろうか。とりあえず今晩は缶カレー&メキシカンライスだ。
美味しいけど、缶の味がするカレー。 鉄分豊富そう。
これなら、街で見かけたフードコートのカレーの方が良かったんじゃないか、と頭をよぎったが、そういう事は考えないことにした。
さて、明日は何をしよう。
8日目ウィンダミア〜グラスゴー
昨日の夜、スカイ島の宿はどこもかしこも満室だったが、朝ホテルサイトを見てみてみたら、来週であれば空室有のホステルがあるらしい。
元のスケジュールから随分ズレてしまうし、宿はスカイ島中心部のポートリー から1時間ほど離れたカイルアキン泊になってしまうけど、背に腹は変えられぬ。スカイ島は今回の旅の一番の目的なのだ。
スカイ島の宿が決まったところで、Backpackers hostelをチェックアウト。ここは本当に快適な宿だった。 そうそう、朝食も無料で、パンとマーガリンとジャムと、オレンジジュースとコーヒー紅茶がいつでもキッチンにあった。今後バックパッカーでウィンダミアに行く人がいれば、熱烈にお勧めする。料金も約19£ととってもお得。
駅で電車を待っていると、流暢な英語で駅員さんに話し掛ける日本人のおじさまを発見。私が地球の歩き方を持っているのを見つけて「日本人ですか?」と声を掛けてきてくれた。地球の歩き方はもはや、日本人発見ツールになっている。
おじさまに湖水地方の見所を聞かれたので、「ウィンダミア→ボウネス→船でニア・ソーリー村→ホークスヘッド→ウィンダミア」と、地球の歩き方スコットランド版に書いてある事と同じことを勧めてしまった。我ながらつまらない答えだ。でも私は昨日予想外の登山をしてしまったので仕方ない。
おじさまは、本当は奥様と二人で旅行するはずだったが、急遽奥様が来られなくなり1人で来たのだそうだ。エディンバラで開催されるミリタリータトゥ(スコットランド軍楽隊と兵士がパレードする年に1度の音楽イベント)のチケットも2枚購入したのに、1席無駄になってしまうと嘆いていた。
よくよく聞いてみると、私がスカイ島宿泊のために急遽エディンバラ滞在に変更した日のチケットだという。私もエディンバラでミリタリータトゥを見たいと思っていたが、チケットを持っていなかったので、おじさまから80£=12800円で買い取ることにした。おじさま歓喜。
とても高いけど、ミリタリータトゥは世界的に知名度も高く、当日券はほぼ手に入らない代物なのだ。おじさまだって今回の旅の一番の目的だと言っていた。だから高くても良いのだ。高くても良いのだ。と心に言い聞かせた。
おじさまとミリタリータトゥ会場での再会を約束し駅で別れ、またオクセントホルム・レイク・ディストリクトで乗り換えグラスゴーへ向かう。
電車が遅れてたので自分のチケット確認すると、あれ?ファーストクラスと書いてある。
乗務員さんに見せるとこんな席に連れてかれた。
ファーストクラスだ!でもなんで?乗務員さんが、ブランチと好きな飲み物を選ぶように勧めてくる。
fruit&yogurt とアールグレイをいただく。
このチケットは、ウィンダミア駅の自販機でまごついてた時、駅員さんが代わりに買ってくれたものだ。
よく分からないけど、オンシーズンだからファーストクラスしか空いてなかったのかもしれない。チケット代は48.40£=7740円と超高い、けど、1回分の食費が浮いたと考えればまあいいか。
あっという間にグラスゴー駅到着。やっとスコットランドに入ってきた。
スコットランド第二の都市だけあって巨大な駅だ。
そして、心なしか色素の薄い人が多い気がする。透き通るような白い肌、スカイブルーやライトグリーンの瞳、オレンジと赤の中間のような髪の色。ハリーポッターの親友ロンみたいな雰囲気だ。
ところで白雪姫って、白い肌、赤い唇、真っ黒な髪なんですよね。東北美人みたいな設定だよな、と思い出す。
駅から本日の宿までの1.4kmを、9kg弱のバックパックを背負って歩く。身体がバックパックに随分慣れてきた。
途中、巨大な教会があった。
中国の長春とかハルピンにこういう緑屋根の洋館があったなぁ。ロシア建築なのかな。
今日の宿はClyde Hostel (旧former Bluesky Hostel)、過去最高の14人部屋。約17£=2700円。ウィンダミアの宿と打って変わって、男臭い、治安の悪そうな宿だ。
ヘーイメン、ワッツアップ!?
でも、この宿の良いところはキッチンが充実していて、世界各国のみんなが料理しているところ。
駅から遠くて、近くに良いレストランがないからかもしれない。
イギリス人がリゾットを作り、アジア系の男の子がオープンでピザを焼き、どこかの欧米の女の子達がクリームパスタを作っていた。
私も負けじと半額になっていたクズ野菜と中華風調味料で野菜炒めを作る。(1.3£=208円)
火力が弱く火が通っていなかったので、不味い。不味いもので、腹が膨れた虚しさに泣きたくなった。
夜になると犬が入ってきた。このホステルで飼われてるらしい。大人しくて可愛い。
1mくらいあります。
ちなみにこの夜、深夜1時に到着したお客さんが突然ドミトリーの電気をつけるわ(仕方ないけど)、ドアの開閉がドガーン!とすごい音がして誰かがトイレ行く度眼が覚めるわ、隣のベッドの男は真っ裸で寝てるから股間が見え隠れするわ、アラーム鳴ってんのに起きない奴いるわ、寝れたもんじゃなかった。
いやーマジ最低だったぜ、メーン!!!
7日目湖水地方ウィンダミア滞在
朝、宿のリビングで「いつからここに滞在してるんですか?」と突然日本語で話し掛けられた。
驚いていると「昨日リビングで見かけた時、日本人かな〜と思って。宿帳見たら日本人の名前が書いてあったから」とのこと。私も昨晩日本人ぽいお姉さんがいるなーと気付いていたが、髪の毛にメッシュが入っており、他人と交流なんかしない!という確固たる意志を持ってそうな強そうな外見だったため、ビビって話し掛けなかった。見た目で判断してごめんなさい。
話をしてみると、彼女はLake District Backpackers hostelに3泊し、今日チェックアウト。グラスゴーで1泊したのち、スカイ島に向かう予定だが宿がどこも満室で困っていると言っていた。私もこれからスカイ島を目指すのに、どこも満室って大丈夫だろうか(※実際にこの日の夜、スカイ島の宿を検索するも空室が見つからず、大幅に日程を変更することになった)
せっかくなので、湖水地方らしい景色を散策するならどこが良いか聞いたところ、コ二ストンからオールドマンまで歩くと綺麗な湖があるよと勧めてくれた。
じゃあ今日はその通りに行ってみます!スカイ島で再開することがあればよろしく、と挨拶して別れた。
コ二ストン行きのバスに乗り込み、湖水地方のバス1DAYチケットを購入8.3£=1328円。お姉さんから教えてもらったmaps.meというアプリを見ながら、進んでいく。
途中沢下りをするグループを発見。楽しそう!
羊もいる。
それにしても変だな。
湖畔散策のはずがこれ登山道じゃない?
なんなの、この富士山8合目当たりで見た景色。
でも…お姉さんは綺麗な湖があるって…言ってた…。
息も絶え絶え、湖を目指して登り続ける。
もうすぐ…きっともうすぐ…!
湖が見えてきた!
湖ちっちゃいー!全然絶景じゃない!!
足はガクガク、心臓が止まるくらいキツかったが、しかし湖には犬もいる。3歳くらいの子供もいる。私死にそうになったのに、犬でも登れる山なんだね。
お勧めしてくれたお姉さんにとっては、この程度、散策程度のものだったのかもしれない。屈強そうだったし。
maps.meによると、高さ540mまで登ってきたらしい。あと300mで頂上だけども、これ以上肉体をいじめたくないので、とっとと下山しました。
その後、バスでホークスヘッドに移動しエスウェイト湖のほとりを歩く。
まあまあ湖水地方な景色。
曇り空だと湖の色もグレーになっちゃうね。
バードウォッチングしているおじさまもいた。
「オスプレイがいるよ!」と望遠鏡を覗かせてくれた。オスプレイとはミサゴという鳥のことらしい。
湖畔をひたすら3.5キロ歩き続けてピーターラビットの故郷ニア・ソーリー村にたどり着きました。
お花が綺麗なバックル・イート。
のどかな放牧地。
ピーターラビットのお土産屋さん。
ニア・ソーリー村からバスでホークスヘッドに戻り、バスを乗り換えてウィンダミアまで戻ってきました。
登山の途中で靴に穴が空き、
新しい靴を買う羽目に。29.99£=約4000円。
歩き疲れて寝ようと思ったのに、これから向かうスカイ島の宿がまったく空いておらず、結局諦めて寝たのが1時。しんどい1日となりました。
6日目マンチェスター〜湖水地方ウィンダミア
昨日の大雨で靴はまだビショビショだったが、そんな時はこう!
靴の中にビニールを履くのだ。靴下は濡れないし、靴もそのうち乾く。ただし、魚の腐ったような悪臭がともなう。
さて、湖水地方を観光するなら、ウィンダミアという町を拠点にすると便利だと『地球の歩き方』に書いてあったので、ウィンダミア最安値の宿Lake District Backpackers hostel(1泊19£税込 約3000円)に2泊することにした。※宿の詳細は後ほど。
マンチェスターピカデリーを出て、まずはオクセントホルム・レイク・ディストリクトへ。そこで列車を乗り換えウィンダミアに向かう。電車代23.90£(3824円)。
オンシーズンのため、座れないくらい混んでいた。
列車には10名くらいの日本人旅行客が乗っていた。今回の旅で団体の日本人旅行者を見かけたのは、これが初めてだ。
久しぶりの日本人旅行客に会って、まず私が一番に思ったことは「やべ、私今日化粧してたっけ?」。私はどうも日本人からどう見られるか、とても気にしてしまうタチなのである。
日本人旅行客に、一人で旅行している変な女だと思われたくないし、少しでも可愛いとか綺麗とか利発そうとか幸せそうと思ってほしいのだ。外国人にはどう思われようと気にしないのに。
ただ隣の席の中国人から「你是学生吗?(あんた学生さんか)」声を掛けられたので、日本人からも中国人だと思われている可能性もある。
そんな事を考えてる間に外には湖水地方らしい景色が広がってきた。
あっという間にウィンダミアに到着。Lake District Backpackers hostelまでは歩いて5分、駅からの坂道を下ってすぐ、右手の緑の看板が目印だ。
この建物。
この宿は少し変わってる。まず、一般的なホテルサイトでは扱っていないようなので宿のホームページで直接予約。
そうすると、宿主からメールが届き、玄関の暗証番号と部屋の暗証番号が送られてくる。つまり、フロントには人がいないから勝手に入ってやってくれということだ。
通常は宿泊当日にメールが来るらしいが、私はwifiが使える場所が限られているため、予め前日に教えてもらっておいた。英語でメールなんぞ書いた事がないので、Google翻訳で日本語を英語にして送ったが無事通じた。
共有リビング兼キッチンに宿帳があり記入する。コルクボードには、自分の部屋番号が書いて貼ってある。
部屋も清潔感があり、色合いがキュート。女性でも安心して泊まれる。しかも部屋の中にドライヤー付。
近くに巨大スーパーもあるので食料もゲットできる。もちろん周囲にはレストランも多数。
私もここで2泊分の食材を購入した。4.95£(792円)4回かけて食べきった。
さて夕方雨が上がったので、隣町ボウネスまでお散歩した。片道2.5キロくらい。
写真はちょっと暗いが、街並みが可愛い。
この季節ならでは、どこもかしこも沢山のお花が飾られている。
45分くらいでウィンダミア湖に到着。
静かな湖畔…を想像していたが右も左も鳥・鳥・鳥。この時ですでに19時過ぎ。船も終了していたので、また歩いてウィンダミアに戻った。
夕食はスーパーで買ってきたトマトソースと、TAKE FREEと書かれて宿のキッチンに置かれていたパスタ。
そういえば昨日もトマト味のパスタを食べていた気がする。