イギリス・アイルランドひとり旅

2018年夏、イギリス・アイルランドに約1ヶ月のひとり旅に来ています

18日目ジャイアントコーズウェイ(ベルファスト滞在)

18日目朝、ホステルの共有冷蔵庫を開けたらハムが盗まれていた。

ハムの上に私の牛乳とディップを置いていたから、自分のハムと間違える訳はなく確信犯だ。猛烈に腹が立った。が、周りにハムを食べてる奴はいない。おそらく早朝に出発した奴らだろう。名前を書くだけでなく、ビニール袋に入れておくべきだった。くそぅ。


さて今日のジャイアントコーズウェイへは、1dayツアーに申し込んだ。『地球の歩き方』にも載っているアレンズツアー社のツアーだ 。25£=4000円。

9:30までにアレンズツアー社の前集合。一昨日泊まったベルファストユースホステルの目の前だった。

名前を伝えるだけの簡単な受付を済ませ、バスに乗り込む。バスは満席だ。「混んでるから相席で座ってくれないか?」と言われ、アジア系女性が隣の席に誘導されてきた。Are you from?と尋ねたら日本の方で、お互いのテンションが上がる。

彼女は休暇を使ってアイルランドだけを回っており、ベルファストやベルリンを観光するんだそうだ。


バスはまず最初の観光地で停車。キャリックファーガス城、勝手に写真を撮って戻ってくるスタイルだ。

このツアー、40人以上お客さんがいるのに、お世話するのはドライバー兼ガイドのお兄さんたった一人だ。負担が重すぎるんじゃないかい。

と、思った矢先、なんとバスが故障。山中で立ち往生してしまった。どうにも治らないらしく、「1時間半くらいで次のバスがくるので待ってて」とアナウンス。

私としては、まぁそういうこともあるよね、ジャイアントコーズウェイに行ければ良いや、くらいに思っていたが、隣の席の日本人女性は文句の嵐。「こういうのって返金になるのかな?!」「もう、他の会社のツアーにすればよかった!」「あ〜もう観光削られたらどうしやう?!」と。聞かされる方はたまったもんじゃないので、外に出ることにした。


のどかな景色が広がっている。

感動したのはお客さんの女の子(20代前半くらい)が、ドライバーさんを手伝って車の誘導をしていたことだ。


真ん中のピンクの女の子。
バスが片道を塞いでいるため、車同士がぶつからないよう、ドライバーさんと二人で信号みたいな役割をしていた。

車さばきが抜群にうまい。ガソリンスタンドでバイトでもしてたんだろうか。頼まれた訳でもないのに、彼女の心意気に涙が出そう。

結局代わりのバスが来たのは3時間近く経ってからだ。みんなお腹がペコペコなので、まずはレストランへ。この時点で15:15。

40人も食事出せるのかと心配していたが、学食みたいに出来ているオカズをお盆にのせていくスタイル。早い!あっという間に皆食事にありつけた。


隣の女性は「私もう食べない!」と言っていた。私は自分で作って持って来たサンドイッチがあったので、それを食べる。「サンドイッチ食べます?」と声をかけようと思ったが惜しくなってやめた。

私は多分無人島で遭難したら、自分の持ってる食べ物を人に言わずコソコソ食べるタイプなのだ。

このレストランに売ってたブタのまな板が可愛くて妹のお土産にした。14£=2240円。

16:15やっとジャイアントコーズウェイに到着。が、ここ、入場料が必要なのかどうか分からない。看板には11£と書いてあるのに、チケットを買わずに入れる入り口がある。隣の女性は他のお客さんに聞きにどこかへ行ってしまった。私は『歩き方』に入場無料(※ただし、トイレやshopのあるビジターセンターを使うには有料)という記載を見つけ、無料の入り口から進んでいく。


山が見えてきた。


六角形の岩に乗って写真を撮る人々。中国人が多い。

景色は悪くないのだが、感動はしなかった。スカイ島が素晴らしすぎて、あれを凌駕する景色は多分もうブリテン諸島では見られないんじゃないかという予感がする。

続いてバスはキャリックアリード吊橋へ。吊り橋を渡りたい人は別料金。8£(=1280円)を事前にドライバーさんに渡しておく。

ここに到着した時は19時近かったが、混雑していて橋を渡るのにかなり待った。


この行列…。


海が綺麗…だが風があまりに強く、寒いわトイレが漏れそうだわ、それどころではなかった。


かろうじて橋の上で撮った1枚。強風で恐怖ぅ…命の危険を感じた。

最後に立ち寄ったのはここ。

名前は覚えていないが、木々が道を覆うように生えている写真スポット。魔王に出てきそうな、死の世界へ誘う悪魔の木々という感じか。

結局ベルファストに戻ってきたのは21:15。レストランも全部閉まっていたので、コンビニで買ったケチャップマヨネーズのディップとパンの夕食になった。全然美味しくなかった上に、途中でキッチンを追い出され、リビングルームの箱に座って食べた。

長い一日だった。